私は今でも算数が苦手です。
でも、わからないことをそのままにしたくなくて、
理解できなかった問題はいつも先生に聞きにいっていました。
今思えば、公式を覚えて当てはめるという、
理解というより覚えるしかないものも質問しにいっていました。
理解できないと悔しくて泣くこともありました。
自分で言うのもなんですが、とっても努力家だったんです。
しかし、ついにターニングポイントが訪れました。
小学校6年生のとき、
いつものように聞きにくる私に先生がこう言いました。
「ミズカちゃんは深く考えすぎだよ」と。
先生は何気なく言った一言だったと思います。
でもそれが今でも強烈に印象に残っています。
先生の言ったことの捉え方を間違えていたかもしれませんが、
一気に勉強する意欲を削がれた気分でした。
そして私は、聞きに行くことをやめました。
何でも自分で理解しようとするクセがつきました。
今は人に聞いた方がわかりやすいこともあるとわかっているので
聞くことも増えたんですけどね。
実際大人になってみて、
子どもから「なんでなんで?」と聞かれると困ることも多いです。
大人になった今では、先生の言った言葉も少し理解できます。
でも、理解しようと努力している子には
何でも教えてあげられる大人になりたいと思っています。
数学が得意な人はよくこう言いますよね。
「答えが1つだけあるのがいい」と。
私からすれば、読み方によってはこれも答えになるみたいな
国語の方がすきです。
テストでも×じゃなくて△にしてもらえて、
ちょっとは点数もあがりますからね。
話が少しズレてしまいましたが、
この出来事は、大人の一言で子どもは大きく変わるということを
身をもって体験したものでした。
子どもの見本になれる大人になるためには、
日々努力が必要だとつくづく感じますね。
コメント