【マダガスカル/エホアラ】世界で最も貧しい国で自分にできることを考えた

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世界一周

2019年1月18日・19日 5寄港地目(5/17寄港地)

マダガスカルは、世界の中でも最も貧しい国の一つです。

人口の90%以上が貧困線(それ以下の収入では最低限度の生活も維持できないと考えられる統計上の境界線)を下回る生活を強いられ、子どもの約半数は慢性的な栄養失調や発育不良が見られるといわれています。

今回訪れたのはマダガスカルの南部、白い砂浜と美しい海に囲まれた小さな町エホアラ

国立公園や保護区への観光拠点となっています。

1日目はターミナルに仮設で用意されたお土産屋さんに行きました。

ターミナルにはたくさんのタクシーガイドさんが客引きをしていました。

2日目にタクシーを利用して観光しようと考えていたので、

利用料金等を事前に確認しておきました。

港の海岸沿いにはたくさんの子どもがいました。

みんな観光客に興味津々のようでした。

中には物乞いをしたりネックレスを腕にぶら下げて売りに来る子どもがいました。

せっかくなのでネックレスを1つ買いました。1ドルでした。

生牡蠣を売りに来た男性は、よくわからないドレッシングをかけてくれました。

すぐに子どもが集まってきます。

お土産屋さんを見ていたときに買ってほしいと言われたある商品がありました。

それは、アンドリー・ラジョエリナ大統領のプリントTシャツでした。

噂に聞いたところ(事実かは不明)、国民に無料で配られたものだそう。

それを観光客に転売してお金をもらっているとのこと。

男性店員の方が必死に訴えてきたのですが、

英語がわからないなりに雰囲気からこんなことを言っていたと思います。

「店長は少ない給料しかくれない。生きていけない。

あの大統領のTシャツの売上は全部自分のものになる。だから買ってほしい」と。

港で出店していたお店では女性がお金の管理をしている姿をよく見かけました。

マダガスカルでは女性が財布を握っているのかなと感じました。

通貨は、マダガスカル・アリアリ

アリアリってなんだか可愛くて面白いですよね。

「これ買う?ありあり(アリアリ)!」という会話が、

お土産屋さんの前で繰り広げられていました。

木彫りの動物や貝のブレスレット、楽器などが売られていました。

可愛いものがたくさんあった印象です。

2日目は8人グループでワゴンタクシーを申し込んでガイドをしてもらうことになりました。

ガイド付きタクシーで1人55,000マダガスカル・アリアリ。

日本円にすると1人約1,600円でした。

1日2ドル以下で暮らす人が多いマダガスカルでの物価を考えると、

観光業で稼ぐのは重要な収入源なのだと感じました。

さぁ出発だというときに、1日目にターミナルで声をかけてくれたガイドさんが

You are lair.(嘘つき)」と私に言ってきました。

なぜそんなことを言うのかと聞いたところ、

「昨日、明日は自分のところに来てと言ったのに。」と。

そして、すごく悲しそうな顔をして私を見ていました。

とても心が痛かったです。

生活がかかっているから、必死だったのだと思います。

約束をしていたわけではないけれど、嘘つきと言われたことはとても大きなショックでした。

後ろ髪引かれる思いのまま出発しましたが、

そのあとすぐに違うグループがそのガイドさんと契約していて少し安心しました。

8人で乗れると言われたものの、車内はギュウギュウ詰めでした。

なぜなら8人乗りの車に運転手さんとガイドさんも乗ったので、合計10人乗車。

確実に人数オーバーでした。

道もあまり舗装されておらず悪路で、ガタガタと激しく揺られながら移動しました。

ナハンプアナ保護区に到着して車を降りると、たくさんの子どもがいました。

Madam, madam, 1$.」、「Give me money.」と両手を差し出して引っ付いてくる子どもたちが。

ビリビリに破けた服や汚れた服、靴を履いていない子もいました。

保護区の中に入ってからもカメレオンを見せてくる男の子がいて、

Give me money.」と何度も言っていました。

ガイドさんと進んでいくと次々に動物が出てきました。

見上げると木の上にワオキツネザルがいました。

しっぽに輪っかがあるからワオキツネザルと言われるようになったそう。

他にもいろんなおさるさんワニ陸ガメなどが見られました。

植物の説明もしてもらえてとても面白かったです。

民族ダンスを披露してくれるスペースもあり交流することができました。

移動してフォール・ドーファンへ。

フォール・ドーファンは、農業と漁業を主な産業とする小さな街です。

途中で市庁舎に寄ったときも、少しの間に物売りの人に囲まれてしまうほどでした。

治安はあまりよくないことから、ガイドさんに続いてグループで固まって歩くように言われました。

市場では食べたいと思うものはあまりありませんでした。

炎天下にも関わらず、台にそのまま並べられた生肉も売られていました。

お腹を壊すのではないかと心配になりました。

ちなみに世界一周を通してお腹を壊した人が多かったのはマダガスカルでした。

特にマダガスカル西部のバオバブ街道のツアーに参加した方に多かったように思います。

主食がお米であるというのは日本と同じですね。

マダガスカルを貧困国であると一面的に見るのはよくないと思います。

自分が見た景色だけで決めつけるのも絶対に違う。

ただ、自分にできることはないかとすごく考えました。

寄付をすることは簡単なことではありません。

ましてや寄付をし続けることはとても難しいと思います。

今の私にできることは、観光をしてお金を落とすことくらいでした。

出会った人にだけでも、少しだけでも。

生きるためのお金の足しにしてもらえたら。

お金だけじゃない。

私が行って一緒に笑うことだって、私にできる些細だけど立派なことだ。

次は【南アフリカ/ポートエリザベス】大迫力のサファリ体験!強く生きる人たちに出会う

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